≫シリーズ第1回「XC Trackを使ってみよう! ~①インストール・各種設定~」はこちら
Androidアプリ「XC Track」の導入方法、第2回は「ウェイポイント準備」です。
せっかくアプリをインストールして設定してもウェイポイントファイルがないとナビゲーションできません。
まぁ、GPSデータは表示されますので、対地速度や方角をみるだけならそのままでも使用できますが。
ということで、まずはウェイポイントを端末に入れましょう!
ウェイポイント準備
ウェイポイントデータ
まずは、エリアのウェイポイントデータを誰かにいただきましょう。
ご自分のエリアでしたらインストラクターもしくは詳しそうなパイロットにお願いしましょう。
ここで勉強して基本的なことを理解してからお願いすれば、たいした手間も迷惑もかけずにすんなりもらえるはず。
今回は私のエリア白馬八方尾根のウェイポイントデータを使って説明していきます。
ウェイポイントデータをダウンロード
ダウンロード後にそのデータをXC Trackで使える場所(アプリが読み込める場所)に移動しなくてはいけません。
そのために、「ファイラー(ファイルマネージャ)」というファイル(データ)を管理するアプリが必要になります。
ファイラーにもいろいろ種類があるのですが、王道は「ESファイルエクスプローラー」です。
よく分からない方はとりあえずこのアプリを使ってみてください。
[appbox googleplay com.estrongs.android.pop]
XC Trackをインストールした時と同じように、このリンクから「ESファイルエクスプローラー」をインストールしてください。
インストールできたら早速、白馬八方尾根エリアのウェイポイントデータを下記リンクからダウンロードしてください。
Googleドライブで共有しておきますのでこちらからダウンロードしてください。
白馬八方尾根エリア ウェイポイントファイル
(ファイル名:Hakuba HappoOne, Japan.wpt)
リンクをタップして、開いた画面からダウンロードできます。

こんなやつをタップ!
ESファイルエクスプローラーでデータを移動
ダウンロードできたら「ESファイルエクスプローラー」を起動させましょう。

こいつです
トップページが開いたら赤丸部分をタップ。
画面左にリストが出てくるので、その中から「ローカル」内の「ダウンロード」をタップ。
すると、先ほどダウンロードした白馬八方尾根エリアのウェイポイントデータ(Hakuba HappoOne, Japan.wpt)が入っているので、ロングタップ(長押し)して選択しましょう。
選択すると画面下部にメニューが出てくるので一番右の「他」をタップし、さらにメニューが表示されたら「移動」をタップ。
移動先を選択するポップアップ画面が出てきたら、下のほうにある「XCTrack」をタップし、次に「Waypoint」をタップ。
まだ空っぽのWaypointフォルダが表示されるので「OK」をタップして移動完了!!
これでXC Trackで白馬八方尾根エリアのウェイポイントを使用する準備ができました。
ただし、このままXC Trackを開いてもウェイポイントは表示されません。
使用するためには、今ダウンロードしたデータをアプリ内で開く必要があります。
使用ウェイポイントの選択
XC Trackを起動させましょう。
ナビゲーション画面から「メニュー一覧」を表示させ(スワイプダウン)、「ナビゲーション」をタップ。
すでにナビゲーション「タスク」を選択している状態であれば下記のような画面になるので、画面左上の「タスク」の部分をタップ。
すると「ナビゲーションの種類」というナビゲーション選択画面になるので、ここで画面右上にある「旗アイコン」をタップ。
このアイコンが”ウェイポイント”を表しています。
「ウエイポイント」画面に移動すると、まだ
『ウエイポイントがありません!』
と表示されているので、「ファイル」タブをタップして開きます。
すると、さきほど入れたウェイポイントデータがリストに表示されますので、タップして選択しましょう。
チェックマークが付けばOKです。
これで、白馬八方尾根のウェイポイントがしようできるようになりました。
もう一度「ファイル」タブの左にある「ウエイポイント」タブを開くと、ウェイポイントの詳細を表示させることができます。
あとはこのウェイポイントを使用して目的地を設定したり、タスクを組んだりしてナビゲーションすることができます。
ウェイポイントデータが無かったら
既存のデータを入手できなかった場合は手入力でウェイポイントを作成することも可能です。
座標の取得には様々な方法がありますが、とりあえず「手元にある座標データからXC Track内でウェイポイントを作成する」という目的です。
座標(緯度経度)の表示形式は様々ですが、現在JPA(日本パラグライダー協会)ではUTM座標を使用していますので、ここではUTM表示で説明していきます。
白馬八方尾根フライトエリアのテイクオフのウェイポイントを作成してみます。
ウェイポイントファイル内にすでにどこかのウェイポイントファイルが入っている場合は選択を解除しておきましょう。混ざってしまうのでややこしくなります。
その状態で「ウエイポイント」タブを開くと『ウエイポイントがありません!』と表示されていますので、左上の「+(プラス)」をタップします。
「新しいウエイポイント」というページが開きます。「度(ddd.dddddd°)」と表示されている部分をタップして表示形式を変更していきます。
「UTM」表示になると下の画面のようになるので、そこに白馬八方尾根フライトエリアのテイクオフの座標を入力していきましょう。
【テイクオフのUTM座標】
53S
0751560
4064975
(①53、②S、③0751560、④4064975)
一番上の「001」は任意の名前で構いません。その下の「詳細」には地名など入れておくと分かりやすいです。
とりあえず「八方TO」と入力。するとこんな感じ。
下の海抜高度(1395m)は自動的に入力されますのでそのままでOKです。
入力が終わったら「戻るボタン」をタップします。
すると作成したウェイポイントの詳細が表示されます。座標表示が「度(ddd.dddddd°)」なっていますが気にしないでください。
UTM座標で確認したいときは、「度(ddd.dddddd°)」をタップして表示を変更しましょう。
これで、自分で入力したウェイポイントを使用することが出来ます。
ちなみに、この新規作成したウェイポイントは「xctrack-internal.wpt」というファイルが自動的に作成されそのファイル内に入ります。
さぁ、これでウェイポイントの準備はバッチリ!!
次回は実際にタスクを設定してナビゲーションさせてみましょう!
遠くのウェイポイントでもとりあえずナビゲーションはしてくれますので今回使用した白馬八方尾根エリアのウェイポイントを使用してやってみても練習にはなると思います。
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